それは中学生からのメッセージだった。


NO.1749  論理学をかじってみたい中学生
投稿者/ マメマメ地域
投稿日/ 2001/08/25(Sat) 14:54:14
URL/
はじめまして。
「論理学はゲーム制作にとても役立つ」ということで、
論理学をかじってみたい中学生です。論理学についてはなにもわかりません。
KING THE 初心者です。
中学生位向けの論理学の本はあるのでしょうか。
よかったら、教えて下さい。

「これは一層気をつけないとな」

 中学生は多感な時期である。人の言うことを信じやすいが、騙されもやすい。重要な時期である。竹田津は水泳の部活や、教師とあと2~3人の生徒だけで他の生徒は置いてけぼりにして進めた数学の授業など、懐かしく思い出しながら、次のメッセージを書き込んだ。

 


NO.1754  Re[4]: 論理学ってこんな感じ。
投稿者/ taked2
投稿日/ 2001/08/25(Sat) 17:34:55
URL/
私もちょっと門外漢なのですが、論理学、というか論理の基本中の基本、もっと簡単に言えば、相手を理屈で説得する方法の大原則は、

三段論法

にあります。つまり「AはBである。BはCである。つまりAはCである」ってヤツ。かなり複雑なへ理屈でも細かく分けていけば、結局はこれとあといくつか のバリエーションに過ぎません。例えば外側からは複雑に見えるコンピュータのプログラムでも、細かく分けていくと「順序」「判定」「ループ」(最後のルー プは「判定」の変化形ともいえますから実質2つ)ぐらいの単純な要素でしかできていません。
例えばこの事を三段論法で説明すると、

A.「理屈」とは単純なことに分解できるモノである
B.「プログラム」は単純なことに分解できる
C.つまり「プログラム」は「理屈」のひとつである

という結論が導かれます。もし単純に分解できないものは「理屈」ではないということで、世の中には「理屈で説得できない相手」もたくさんいます(例えば「彼女」とかね)。ちょっと話が脱線し過ぎました。

あと知っておけば便利なものに「演繹」「帰納」があって、演繹とは一般的な原理からある特殊な結論に導く事、帰納とはたくさんある特殊な集まりから一般的 な原理を導くことです。例えば「朝、財布の中に1000円あったのに、途中でパン(105円)を買って食ったから、残りが895円になった」という事実が あった場合、「財布からパンの代金を引くとを895円になった」のは演繹、「パンの代金105円を支払ったら財布の中身が減った」のは帰納ということです (余計分かりにくいか....苦笑。もし違っていたら指摘してください>みなさん)。

まあ一見複雑に見えることでも根本までバラしてみれば、そう難しくないということ(ただし根本までバラすのにはちょっとしたトレーニングが必要というこ と)、そしてそこまでバラせても今度はそれを他の人に分かりやすく伝える必要がある、ということです。

 


「ほんと、数学の授業って毎回、バトルだったよな」

竹田津の今を作っている基礎は中学時代に形成されたといっても過言ではない。待っていると、次のメッセージが掲載された。


NO.1770  Re[5]: 論理学ってこんな感じ。
投稿者/ マメマメ地域
投稿日/ 2001/08/26(Sun) 09:36:51
URL/
数学の教科書にも同じような図形の三段論法が載っていました。
四角形ABCDで
AB=AD BC=DCのとき、∠ABC=∠ABDと
いえるでしょうか。ってやつです。これが基礎の基礎ですね?
とりあえずこれがよーく理解できればあとは努力次第って
ことですね。頑張ります。

 


「そうそう」

そして竹田津は次のメッセージを書き込んだ。


NO.1771  Re[6]: 論理学ってこんな感じ。
投稿者/ taked2
投稿日/ 2001/08/26(Sun) 11:37:00
URL/
 ええ、そうです。数学はいろいろな事がハッキリ定義しやすいので、三段論法が使いやすいのです。数学の証明問題がうまく解けるようになると論理学の基礎がわかったといえるでしょう。
なにも三段論法は数学だけに限りません。国語だって美術だって、ことによると給食(って今あるのかな?)だって、そういう意識でみれば三段論法でできていることはかなり多いのです。それに気づくかどうかは、日頃のトレーニングですね。

 


「頑張れよ」

竹田津はまだ見ぬ戦友に向かって語りかけた。

 

(*注意* 登場する人物、団体等は、全て架空のものです)