そうこうしているうち、GameDojoから生徒番号の通知が来た。番号は「1000」。どうやら、一番最初ということらしい。

「これは幸先いいぞ」

 人に覚えてもらいやすい番号というのは、それだけで戦略的価値がある。以後、竹田津はGameDojoの書き込みに「taked2@1000」というハンドル名を使うことを決めた。

 そしてついにGameDojoがプレオープンした。竹田津は敵状視察を兼ねてのぞいてみることにした。

 GameDojoは一般的なスレッド型の掲示板である。次のカテゴリーに分類されている。

・GameDojoとは -- GameDojoのポリシーを掲示 

・基礎教室 -- 基礎教室。企画志望者は同時に受講

・音楽教室 -- 音楽志望者向けの教室

・企画道場 -- 企画志望者向けの教室

・美術室 -- 美術志望者向けの教室

・プログラムルーム -- プログラマ志望者向けの教室

・自習室 -- 自習用の教室

・課外活動 -- その他、課外活動向けの教室

・information -- アルファシステムからのお知らせ

 

「とりあえず主戦場は『基礎』と『企画』か」

 GameDojoを一巡して竹田津は思った。余裕があれば、プログラムルームや自習室、課外活動で活動するのも悪くない。美術は参加者の書いた作品にかならずコメントする事、音楽は自分の気に入った話題を展開するのみに留める事に決めた。

「基本戦術は、無手勝流でいくしかないか」

 竹田津は謀略家としてもSクラスである。真に有能な謀略家はわざわざ罠を作って仕掛けたりしない。自然や、そこにあるものを利用し、ちょっとした細工を加える事によって、敵を謀略にハメる。そう、陳平のような。

「とにかくまずは信用を得ることだよな」

敵状視察を終えて竹田津は思った。

 

(*注意* 登場する人物、団体等は、全て架空のものです)