さて、ここまで読み進めてきたってことは、XOOPSをやってみようかなと思っている人で間違いないよね? ってことでこれからXOOPSをインストールする前にやっておくことを挙げてみよう。
XOOPS動かそうにも動かす環境がないとどうにもならない。「いや、うちは家庭内でXOOPS使う予定だから」という場合でも最低パソコンは必要。まあ普通はインターネットでサイトを公開したいと思う方が多いだろうから、それを中心に話を進めることにしよう。
XOOPSを動かすには以下のソフトウェアが動いていることが前提と書かれている。
XOOPS自体はウェブサービスなのでウェブサーバは必須、PHPで書かれているのでPHPが動いていることは常識、データ格納するのにデータベースのMySQL使っているからそれもいるよん、って事だ。まあこれはかなり広い範囲をカバーしてるので、現実的には次のように絞られると思う。
ウェブサーバはApache一択でいいと思う。まあ他のウェブサーバでどうしても動かさなくてはいけないって場合はそれなりの理由があってのことだろうから、それは各自かんばっていただきたい。
PHP5以降としたのは最近のモジュールはPHP5を前提に書かれたものが多いということだ。まあモジュールによってはPHP4でしか動かないという場合もあるだろうから、それも各自...。また日本語などのマルチバイト言語を処理する場合はmbstringモジュール拡張が必須。海外のレンタルサーバ使う場合などmbstring拡張やってないこともあるので注意が必要だ。
MySQL4.1以降としたのは、文字コードでUTF-8をサポートしているからだ。まあ今まで日本語処理というとEUCが多かったのだが、今後はUTF-8の方が何かと都合のいい局面も多いだろう。これからはじめるのなら最初からUTF-8が使える方がいい。
ああ、いい忘れていたけど、動かすOSは上記のソフトウェアが動くOSなら基本的になんでもOKなんだけど、実際のところはLinuxやFreeBSDなどのUNIX系に絞られると思う。Windows系も動かないわけではないのだが、sendmailやkakasi、GDといった子プロセスで動かす環境はUNIX系に依存してるし、Windows系だと文字コードが基本sjisになるのが痛い。別にインターネットにsjis絶対流しちゃ駄目と頭の固いことをいうわけではないが、まあ最低限のマナーってものがあるわけで。Windows系を使うのはローカルな開発環境とかに限られると思う。
追記 2017.10.31
上にも書いたけど、PHP7.0以降ではXOOPSは動作しなくなった。レンタルサーバを使う場合は注意すること。
追記 2022.6.7
PHP7.0以降ではXOOPSは動作しなくなったってのは正確には間違い。XOOPSの最新版であるXOOPS X (ten)では問題なく動作する。
意外と書かれてないのだが、XOOPSを動かすには次のディスク容量が最低限必要だ。
実際機能を絞ればもっと少ない容量でも動くとは思うのだが、実用最低限ってことだとこれぐらいは必要。ただしこの容量には、コンテンツのデータ量は含まれていない。あくまでXOOPSシステムを動かすのに必要なディスク容量だと考えて欲しい。
じゃあ、コンテンツにどれぐらい必要か、というと、そりゃ俺はエスパーじゃないんだから見当がつかん。まあ、最低100MBは用意しとけばとりあえずは間に合うでしょ、って感じだ。
あと、レンタルサーバなどで動かす場合は、PHPが動くメモリ容量にも注意が必要。最低16MBで動くとされているが、実用上その倍は欲しい。特に重量級モジュールを使いたい場合はメモリ不足で動かないなんてこともあるので注意が必要だ。メモリが少ないと最悪インストールさえできない、なんてこともある。
別に独自のプログラム書いてバリバリサービス提供するぜ、って人ばかりではないと思うので、プログラマーじゃないと駄目っていうわけではないが、以下のスキルは必要になると思う。
話をUNIX系で動かすことを前提としているわけだが、基本的なUNIXの操作知識は必要。FTP知らないことにはファイルのアップロードできないし、ssh知らないことにはリモートログインもできない。まあリモートログインしても、lsやcpといった基本的なUNIXコマンド知らないと実際のファイル操作できないわけだが。それにviとかUNIX上のエディタの使い方もマスターしておいた方が無難。ローカルのエディタで修正してアップロード、でもいいのだが、やっぱちょっとしたファイルの修正したい、ってのはよくあることなので覚えておくと重宝する。
MySQL関係では、最低MySQLでデータベース作れればOK。もちろんSQLばりばりでいろいろできる方が後々メンテンスとかできて便利なのだが、動かす分にはデータベース作れりゃそれで十分。まあphpMyAdminとか使えるなら、それに越したことはない。
最近ではレンタルサーバのサービスで、CGI自動インストールとかいってXOOPSを自動でセッティングしてくれる事もあるのだが、よほどの初心者かものぐさな人でない限り使わない方が無難。どんなバージョンのXOOPS入れられるかわかったもんじゃないし、簡単インストールしたからといってカスタマイズはどうせしなくちゃいけなんだから、それなら自分でインストールからやった方がいろいろ把握できて便利。まあ、XOOPS動くかどうか判断基準になる、ぐらいの感じでいればいいかもしれない。
さて、最低限必要な条件が分かったところで、次にそれを動かすサーバを用意することにする。まあ、自宅や自社のサーバがすでにあるってのならそれで動かせばいいのだが、普通はレンタルサーバを利用するのが一般的だろう。
まあ基本的に上記の条件さえ満たせばあとは好みと予算次第というわけなので、ここなんかを参考に自分の用途に合ったレンタルサーバを選べばいいだろう。
レンタルサーバー比較情報 http://www.server-search.jp/
個人的に以下の条件で絞り込んでいくと表のようなレンタルサーバがヒットした。
サービス名 | コース | 月額利用料 | 初期設定料 | ディスク | 国内設置 | サポート | レジストラ | 特長 |
XREA.COM | CORESERVER | 500円 | 1000円 | 15GB | ○ | 掲示板 | VALUE-DOMAIN | 特急の障害対応は1件500円 |
使えるねっと | 専用Celeron | 9800円 | 9800円 | 8GB | ○ | root権限有り | ||
1Gserver.com | f551 | 5500円 | 0円 | 11GB | × | |||
Joe'sWebHosting | マルチメディア | 1575円 | 0円 | 無制限 | × | |||
ホストプロバイダー | HVD00-2G | 7980円 | 0円 | 2GB | ○ | 再販可能 | ||
W3Lab | スタンダード | 4500円 | 7000円 | 1.6GB | × | 再販可能 |
あとここなんかも参考になる。
レンサバ放浪記 http://www.xugj.org/modules/wiki2/?レンサバ放浪記
さすがに日本XOOPSユーザーズグループだけあって、XOOPSを動かす上での注意点とかも細かく載っていてGOOD。特に実際使っている人の感想が分かるところがいい。
別にここはどっからもヒモ付きでもなんでもないので、俺の場合の個人的なレンタルサーバの選択基準を挙げておこう。