思考とはなにか。つきつめて考えると、それは単なる「言葉遊び」にしか過ぎない。例えば数学者が考えているのは、「数学のルールに則った『言葉』を操作しているだけ」であって、数式というのは言葉の一種である。ぶっちゃけていっちゃえば、人間は脳の中で生み出した「概念=言葉」をこねくりまわしているに過ぎない。たまたま現実にあるものが、その言葉操作と合致したとき、それは「発見」といわれるのであって、別に真理の存在などということとは無縁である。大体、人間が認識できる事象はすべての事象のほんの一部分にしか過ぎないと考えられるわけで、人間の言葉遊びのほんの一部分である科学や数学で事象が説明しきれると考える方が誇大妄想であろう。イデアだのクオリアだのよく考え付くもんだ。
思考というのが言葉遊びであるならば、その最小セットとなる言葉の集合があるはずだ。どんな新規の発見でも、それまでに定義された言葉で説明できなければ、人間には理解不能である。記号着地問題は、その最小セットの言葉の集合を見つける作業なしには成り立たない。狼に育てられた赤ん坊は結局狼なのであって、それは生物学的に人間であっても、人間ではない。俺は別に生命の神秘には何も興味がないので、人工生命は他の方に任せる。とりあえずはAIもどきを作ってるだけである。
