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TOP  >  Wiki  >  xpWiki私的リファレンスマニュアル  >  xpWikiの基礎知識 のバックアップ差分(No.7)
6: 2009-04-02 (木) 23:08:34 taked2 ソース 7: 2009-04-03 (金) 11:13:04 taked2 ソース
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xpWikiとはなんでしょう。xpWikiはWikiの一種です。ということで、まずWikiとはなにかを説明しましょう。~ xpWikiとはなんでしょう。xpWikiはWikiの一種です。ということで、まずWikiとはなにかを説明しましょう。~
Wikiとはハイパーテキスト(複数の文書同士を関連付けるシステム)を実現したソフトウェアで、特にホームページの作成に威力を発揮します。一度サーバ上にWikiのソフトウェアを入れておけば、後はブラウザさえあればどこからでも気軽にホームページの作成・修正が可能です。実際にWikiを使ったサイトの代表的な例は[[Wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8]]でしょう(Wikipediaがあまりに有名になってしまったので、「Wiki = Wikipedia」と誤解している人もいますが、WikipediaはWikiというシステムを使ったサイト、という方が正確でしょう)。Wikiの場合、ニュースや掲示板のように時系列のメッセージを並べるといった使い方より、ページ自体のリンクを重視した使い方が中心となるのでマニュアルや辞典、ナレッジベースを構築するのに便利です。また複数の人による共同編集も可能ですので、グループウェアとして使うこともできます。~ Wikiとはハイパーテキスト(複数の文書同士を関連付けるシステム)を実現したソフトウェアで、特にホームページの作成に威力を発揮します。一度サーバ上にWikiのソフトウェアを入れておけば、後はブラウザさえあればどこからでも気軽にホームページの作成・修正が可能です。実際にWikiを使ったサイトの代表的な例は[[Wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8]]でしょう(Wikipediaがあまりに有名になってしまったので、「Wiki = Wikipedia」と誤解している人もいますが、WikipediaはWikiというシステムを使ったサイト、という方が正確でしょう)。Wikiの場合、ニュースや掲示板のように時系列のメッセージを並べるといった使い方より、ページ自体のリンクを重視した使い方が中心となるのでマニュアルや辞典、ナレッジベースを構築するのに便利です。また複数の人による共同編集も可能ですので、グループウェアとして使うこともできます。~
-最初のWikiは1995年に[[ワード・カニンガム:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%A0]]によって作られました。これは「WikiWiki」という考え方を実現したもので、そのアイディアや有用性が広く認められることとなりました。また、Wikiソフトウェアの本体部分はそんなに難しいものではないため(7行のプログラムで動くWikiもあります)、その後「Wikiクローン」と呼ばれる多くの拡張版、派生版を生みました。現在では代表的なWikiソフトウェアの種類を上げると100以上にのぼります。(( [[WikiMatrix:http://www.wikimatrix.org/]]))~+最初のWikiは1995年に[[ワード・カニンガム:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%A0]]によって作られました。これは「WikiWiki」という考え方を実現したもので、そのアイディアや有用性が広く認められることとなりました。また、Wikiソフトウェアの本体部分はそんなに難しいものではないため(7行のプログラムで動くWikiもあります)、その後「Wikiクローン」と呼ばれる多くの拡張版、派生版を生みました。現在では代表的なWikiソフトウェアの種類を上げると100種類以上にのぼります。(( [[WikiMatrix:http://www.wikimatrix.org/]]))~
xpWikiはWikiクローンの1つである[[PukiWiki:http://pukiwiki.sourceforge.jp/]]1.4.7-alphaをベースに、XOOPSモジュールとしてnao-ponさんによって実装されました。初出は2006年で、現在も精力的に開発が進んでいます。xpWikiはWikiとXOOPSの両方のメリット(とデメリット)を持つソフトウェアといえるでしょう。 xpWikiはWikiクローンの1つである[[PukiWiki:http://pukiwiki.sourceforge.jp/]]1.4.7-alphaをベースに、XOOPSモジュールとしてnao-ponさんによって実装されました。初出は2006年で、現在も精力的に開発が進んでいます。xpWikiはWikiとXOOPSの両方のメリット(とデメリット)を持つソフトウェアといえるでしょう。
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**** プラグインにより機能を拡張することができる [#u9253f3d] **** プラグインにより機能を拡張することができる [#u9253f3d]
-Wikiでの記法に慣れてくると、基本の機能が限られているのでもう少し機能を拡張したいという要望もでてきますが、PukiWikiではプラグイン追加により機能拡張をサポートしています。「カレンダー」「メモ」「投票」といった有用なプラグインは標準パッケージに同梱されていますし、有志のユーザーさんが配布している場合も(中には「HTMLの構文がそのまま書ける」といった過激なプラグインも)あります。もちろん腕に自信があれば自作することもできます。~+Wikiでの記法に慣れてくると、基本の機能が限られているのでもう少し機能を拡張したいという要望もでてきますが、PukiWikiではプラグインの追加により機能拡張をサポートしています。「カレンダー」「メモ」「投票」といった有用なプラグインは標準パッケージに同梱されていますし、有志のユーザーさんが配布している場合も(中には「HTMLの構文がそのまま書ける」といった過激なプラグインも)あります。もちろん腕に自信があれば自作することもできます。~
ただし、xpWikiではPukiWikiのプラグインがそのまま動くことは保証されません。プラグイン変換ツールがありますので、変換しただけで動くケースもありますが、基本的に動作確認は自己責任となるでしょう。((xpWikiでのプラグインの動作状況については[[xpWiki/変換プラグイン動作状況一覧:http://nonnbei.dee.cc/modules/xpwiki/2695.html]]を参照。))~ ただし、xpWikiではPukiWikiのプラグインがそのまま動くことは保証されません。プラグイン変換ツールがありますので、変換しただけで動くケースもありますが、基本的に動作確認は自己責任となるでしょう。((xpWikiでのプラグインの動作状況については[[xpWiki/変換プラグイン動作状況一覧:http://nonnbei.dee.cc/modules/xpwiki/2695.html]]を参照。))~
なお、xpWikiniには独自のプラグインもパッケージに同梱されています。 なお、xpWikiniには独自のプラグインもパッケージに同梱されています。
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またxpWiki特有の機能に「Wiki書式レンダラー機能」があります。これはWiki書式をxpWiki以外のXOOPSモジュールで利用できるようにする機能で、これにより利用者にHTMLを一切書かせないでリンクを指定することもできます。 またxpWiki特有の機能に「Wiki書式レンダラー機能」があります。これはWiki書式をxpWiki以外のXOOPSモジュールで利用できるようにする機能で、これにより利用者にHTMLを一切書かせないでリンクを指定することもできます。
-**** 編集・閲覧権限の設定を細かくできる [#m8b6c737]+**** 編集・閲覧権限を細かく設定できる [#m8b6c737]
Wiki本来のコンセプトでは「誰でも自由に編集ができる」というのが大きな魅力でした。例えばPukiWikiなどでは「誰かが勝手に編集(書き換え)してしまうのですが?」という問いには「Wikiとはそういうものです」と答えています。しかしこれはちょっと極端すぎる意見といえます。Wikipediaの不毛な編集合戦がいい(悪い?)例ですし、特に企業がWikiを提供している場合などは内容を自由に書き換えられてしまっては信用問題にもなりかねません。しかしWikiエンジンに本格的なアクセス制御を組み込もうとすると、それは非常に大変な話になってしまいます。~ Wiki本来のコンセプトでは「誰でも自由に編集ができる」というのが大きな魅力でした。例えばPukiWikiなどでは「誰かが勝手に編集(書き換え)してしまうのですが?」という問いには「Wikiとはそういうものです」と答えています。しかしこれはちょっと極端すぎる意見といえます。Wikipediaの不毛な編集合戦がいい(悪い?)例ですし、特に企業がWikiを提供している場合などは内容を自由に書き換えられてしまっては信用問題にもなりかねません。しかしWikiエンジンに本格的なアクセス制御を組み込もうとすると、それは非常に大変な話になってしまいます。~
Line 84: Line 84:
**** コメントをつけられる [#q8d15191] **** コメントをつけられる [#q8d15191]
-Wikiは文書を育てていく楽しみがあります。しかし表示されるのは常に最新版のため、どのような理由で変更があったのか後からでは分かりにくい場合もあります。また限られたメンバーだけでページを編集しているとどうしても意見が偏りがちになりますし、かといってゲストに編集権限を公開するのも難しいケースが多いでしょう。そのためxpWikiではページにコメントをつける機能が用意されています。コメントをつけるには以下の方法があります。+Wikiは文書を育てていく楽しみがあります。しかし表示されるのは常に最新版のため、どのような理由で変更があったのか後からでは分かりにくい場合もあります。また限られたメンバーだけでページを編集しているとどうしても意見が偏りがちになります。そのためxpWikiではページにコメントをつける機能が用意されています。編集権限とは別にゲストにコメントをつけられるようにしておけば、Wiki本来の魅力を引き出すことができるでしょう。コメントをつけるには以下の方法があります。
- commnetプラグイン - commentプラグインを使って、ページにコメントを追記していく - commnetプラグイン - commentプラグインを使って、ページにコメントを追記していく
Line 99: Line 99:
**** 多くのXOOPS環境で動作 [#bd4d7d6c] **** 多くのXOOPS環境で動作 [#bd4d7d6c]
-XOOPSにはXOOPS2.x、XOOPS Cube Legacy、ImpressCMSなど様々な派生版がありますが、xpWikiは現行のほぼすべてのXOOPS環境で動作が確認されています。またEUC-JP、UTF-8にも対応していますので、日本語を含むマルチバイトの文書も扱うことができます。 +XOOPSにはXOOPS2.x、XOOPS Cube Legacy、XOOPS JPEx、ImpressCMSなど様々な派生版がありますが、xpWikiは現行のほぼすべてのXOOPS環境で動作が確認されています。またEUC-JP、UTF-8にも対応していますので、日本語を含むマルチバイトの文書も扱うことができます。
** xpWikiのデメリット [#e0e66d2a] ** xpWikiのデメリット [#e0e66d2a]
では逆にxpWikiのデメリットは何でしょうか。 では逆にxpWikiのデメリットは何でしょうか。
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 +*** 複雑なレイアウトができない [#n75c62d8]
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 +これはxpWikiというよりWiki全般に共通するデメリットですが、レイアウト指向のページ作成には向きません。複雑な段組や図表を多用したページは苦手で、基本は1段組、図表の指定も右か左か中央かぐらいの指定しかできません。
*** XOOPSのモジュールである [#ve3ba386] *** XOOPSのモジュールである [#ve3ba386]
xpWikiがXOOPSのモジュールであるということは、メリットもある反面、デメリットでもあります。~ xpWikiがXOOPSのモジュールであるということは、メリットもある反面、デメリットでもあります。~
-まずXOOPSという環境にどうしても左右されるということが最大のデメリットでしょう。技術的な面でもWebサーバの上に、XOOPS、そしてxpWikiが乗るという構造になりますので、通常のWikiクローンより高速アクセスなどの性能面で期待ができません。総じてXOOPSは動作が重く、中でもXOOPS Cube Legacyはもう一段もっさりしているようです。また複雑な構成であるということはxpWiki以外のXOOPSやモジュールのノウハウも必要になり、構築や運用、モジュールハックも一筋縄ではいきません。+まずXOOPSという環境そのものに動向が左右されるということが最大のデメリットでしょう。技術的な面でもWebサーバの上に、XOOPS、そしてxpWikiが乗るという構造になりますので、通常のWikiクローンより高速アクセスなどの性能面で期待ができません。総じてXOOPSは動作が重く、中でもXOOPS Cube Legacyはもう一段もっさりしているようです。また複雑な構成であるということはxpWiki以外のXOOPSや他のモジュールのノウハウも必要になり、構築や運用、モジュールハックも一筋縄ではいきません。
-またXOOPSの市場性も問題になるでしょう。今後どのようなシェアを占めるのか、またXOOPS自体の開発方向性がどちらに向くのかによっては、せっかくWiki作ったのに、もうxpWikiが動く環境がないなんて最悪のケースも考えられます。+またXOOPSの市場性も問題になるでしょう。今後どのようなシェアを占めるのか、またXOOPS自体の開発方向性がどちらに向くのかによっては、せっかくxpWikiでWiki作ったのに、もうxpWikiが動く環境がないなんて最悪のケースも考えられます(まあ、それはどんなソフトでもある話ですが)。
*** 設定が複雑 [#xad60f2d] *** 設定が複雑 [#xad60f2d]
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 +xpWikiのベースとなったPukiWikiは非常に多機能なWikiですが、そのため設定項目も非常に複雑になっています。その上にxpWiki独自の設定項目もありますので、すべてのオプションに精通しているのは作者のnao-ponさんしかいないかもしれません。またベースとなるXOOPSのバリエーションの違いや設定項目の多さ、もっというとWebサーバの環境やそれを実際に見る利用者のブラウザの種類を考えると、非常に多くの組み合わせがあり、設定は一苦労といえるでしょう。
*** バックアップが特殊である [#hd7679c8] *** バックアップが特殊である [#hd7679c8]


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