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TOP  >  ドキュメント  >  技術資料  >  XOOPS Cubeサイト構築一代記  >  1.なんでXOOPSなの?

インターネットでナニかしたい

まあインターネットが流行ってるなんて事はいまどき小学生でも知っている。いやもしかしたら砥部動物園の猿でも知っているかもしれん。「インターネットってのはアメリカの軍事プロジェクトの成果で、もともとアーパネットが…」とかっていう昔話をするつもりもないし、そんなうんちく話はWikipedia見た方が100倍は詳しく書いてあるんで、ここでは触れない。とにかくインターネットが今では生活になくてはならないモノになっている、これはほとんどの人が納得していただけるだろう。
確かにインターネットって便利。切手買わないでメール送れるし、調べたい情報があればサーチエンジンで一発。アマゾン行けば本だって買える。ちょっと自己顕示欲を満たしたいなあと思えばブログで私生活を暴露することだってできるし、ヒマだと思ったらYouTube見たり2chあたりで祭りに参加する事だってできる。mixiあたりで旧交を温めるなんてこともインターネットがあったればこそだ。
確かに便利なインターネットではあるのだが、やっぱ自分からなんかしたいなあと思うわけですわ、個人的に。いや、ブログで充分、って人が多いのもよーくわかってる。よくインターネットで情報発信とか言ってる人いるけど、作家でもなんでもない人が日記以上の情報発信なんてなかなかできることではないと思う。まあそれはそうなんだけど、やっぱサイト立ち上げていろいろやってみると思った以上に楽しいし、反応があったりしたときはやっぱやっててよかったなと思うこともある。まあこのへんは俺なんかよりもあなたの方がよくわかっているかもしれん。
インターネットで自分から何かヤル、ってことになるとサイト構築ってのは避けて通れない。まあ無料レンタルサービスでお手軽に、って方法もないわけじゃないけど、こだわりがあるじゃないですか、やっぱ。昔は「サイト構築=ホームページ作成」だったわけだけど、最近はそんなことでは世間様が納得してくれない。個人の自己満サイト見に行くと1年も2年も前から内容変わらず、なんて所も多いんだけど、やっぱそれだと「ヒジョーにサビシイ~」と財津一郎あたりがいいそうだ。サイトってのは作ったらそれでオシマイ、ってわけじゃなくて、それからどう育てていくかがダイゴ味。そう、亀育てたり、盆栽いじったりするのと同じで、趣味の世界なのね。だから、最初からそれに向いたベースを用意しておくのが無駄にならない賢い方法だと思う。
で、今注目されているのがCMSだ。まあ「CMSとは何か」というといろいろ定義も分かれるとは思うけど、ぶっちゃけていえば「ブラウザだけでホームページをいろいろイジれるモノ」と思っておけば大きく外れないだろう。でもってそのCMSの中でも注目されているのがXOOPSというわけだ。

XOOPSが注目されているわけ

なんでXOOPSが注目されているのか、まあ思いつくものを挙げてみよう。

  • とりあえずタダである
    XOOPSはオープンソースのプロダクトで、その利用は基本的にタダである。Dreamweaverはおろかホームページビルダーでさえ購入に二の足を踏む人にとっては結構ありがたい。
    ただしタダより高いものはないって言葉もあるように、XOOPSを使いこなそうとするといろいろ敷居が高い。オープンソース系のプロダクトはどこもそうだけど、自分で調べたり、モノによってはコミュニティに積極的に参加したりといった事ができない人は基本的に無理。まあ、金だしてもいいってのなら業者に頼む手もあるけど、それだとオイシサが半減してしまうかな。
  • PHPで書かれてる
    XOOPSは全てPHPで書かれているのでソースコードは全部分かる。機能にちょっと手を加えたいとか、バグ潰したいとかも、(腕に自信があれば)割と簡単にできる。
  • 機能が豊富
    静的コンテンツやブログ、掲示板やWikiといった、本来それ1本でも充分にメインディッシュとなる機能を、XOOPS下で統一的にサービス提供できる。それにブログ1つとっても複数の選択肢があるので、自分の用途に合わせたモノを選ぶことも可能。なんだったら自分でプログラム書いて機能追加することだってできる。
  • 情報入手が容易
    GoogleでXOOPSを検索かけると408万件ヒットした(2008年8月現在)。いろいろなサイトでいろいろなレベル向けの情報が提供されているし、鮮度ではちょっと劣るが書籍も数冊発行されている。情報入手(特に日本語での)は割と容易だし、困った時は作者本人に質問することもできる。
  • 適当に枯れていて、適当に枯れていない
    やっぱサーバサービスのようにアタックの危険があるモノは、ある程度運用実績があって枯れている事が重要。XOOPSの開発は2001年からはじまっているので適度に枯れているといえる。
    と同時にある程度枯れていないことも重要。特にインターネットの世界では技術の移り変わりが激しいので、常にそれに対応できるフットワークのよさが要求される。XOOPSのコミュニティは結構活発なのでここらあたりは見ていて安心できる。

ちょっと待て、本当にXOOPSが必要か?

ここ見てる人だと「そんなノー書きはいいからさあ、ちゃっちゃとXOOPSの具体的な話始めてよ」と思っているかも知れないけど、まあモノには順番ってモノがありまして。まず聞いておきたいのは「本当にあなたはXOOPSが必要か?」って事だ。
正直いってXOOPSは難しい。いや簡単だっていう人も大勢いるし、個人的には簡単だったんだけど、まあそれはプログラマー生活25年だからいえるんであって、客観的に比較すると難しい部類に入ると思う。もちろん難しいからにはそれなりのリターンもあるんだけど、それを得るためのハードルは決して低いものではない。だからここでXOOPSが向く用途、向かない用途を挙げておこうと思う。

XOOPSが向く用途

  • こまめに情報追加したい
    情報提供をこまめにしたい場合っていうのは結構向く。基本的にブラウザさえ使える環境ならばどこからでもメンテナンス可能だし、ブログ形式以外もいろいろ選べる。また運用になったら、情報追加は基本的にHTML知らなくても全然OKなので、マニュアル化もしやすいと思う。
  • 見切り発車
    簡単にいえばとりあえずナニをやるのか明確に決まっているわけじゃなくて見切り発車でサイトを構築したい場合。XOOPSはモジュールを追加することで機能を付け加えたり削ったりできるので、そのような用途には向く。プロトタイプとしてとりあえず作ってみることも可能。
  • 複合型サービス
    ブログや掲示板、静的コンテンツ、Wiki、SNSといったサービスを複合型で提供したい場合。まあ、よくばり派ってことだけど、それにはそれなりの技量が要求される。
  • アクセス権限を設定したいサービス
    XOOPSではゲスト、登録ユーザー、管理者といったレベルでアクセス権限を設定できるので、使う人によって提供したいサービスを変えるなんて用途には向く。例えばゲストには一般向けのホームページ見せといて、登録ユーザーには特別なサービスを提供する、なんてことが割と簡単にできる。
  • デザインとコンテンツを明確に分けたい場合
    まあCMSならどれでもそうなのだけど、サイトのデザインとコンテンツを明確に分けたい場合は結構便利。XOOPSではデザインをテーマとして分離しているので、リニューアルを頻繁にしたり、金かけてデザイン事務所にデザインを依頼するなんて恵まれたサイトだと重宝する。まあフリーやそれに近いテーマが大量に配布されているので、デザインにそれほど金かけられない所でもなんとかなることはなる。
  • マルチデバイス対応したい場合
    PCだけじゃなく、iPhoneやAndroidといったスマートフォンも、ひとつのホームページで対応したいって場合はXOOPSが向く。XOOPではデバイスごとにテーマを動的に切り替えられるので、最小限の手間でマルチデバイス対応できる。ただし、あまりPC用に特化デザインされたグラフィック中心のサイトだと少々難しい。対応させるにはデザインの基本戦略の時点から考えておかないといけないけど。
  • モジュールを探したり試したりを苦にしない人
    XOOPSではモジュールによって機能を追加するが、コアパッケージにディフォルトでモジュールが付いてこないケースもある。つまり自分が使いたいモジュールを探して、設定して、実用に耐えるかどうか調べるといった試行錯誤が不可欠になる。しかもパッケージやモジュールのアップデートが頻繁なので、常に最新版にするにはかなりの手間がかかる。そのため、割と大雑把な人よりも細かい作業が好きって人が向いている。
  • 自分でプログラムが書ける人
    PHPでプログラム書ける人で(smartyあたりは常識として)、HTML/XHTMLやCSS、MySQL分かってて、サイトで何か独自のサービス提供したいんだけど、基本的なフレームワークから書き起こすのイヤだなって人はXOOPSが向く。とりあえずは基本的な汎用サイトの機能を持っているので、自分が何書こうが自由。全部PHPで書かれてるからソースコード付いてくるし、オープンソースなので気の利いた汎用モジュール書いて公開したりすると神と崇められるかもしれない。
  • 日本語とかマルチバイトバリバリの場合
    最近ではマルチバイト対応ってのは常識となってきたわけだが、やっぱり国産の方がいろいろな面で穴が少ない。まあ、XOOPSにもマルチバイト対応してないパッケージもあるが。

XOOPSが向かない用途

  • 固定型ホームページ
    ホームページは1回作ったらそれでオシマイ、情報追加やメンテナンスとか面倒な事は一切しないって場合はDreamweaver使った方が数倍楽。1年に1回のリニューアルなんて場合もまあその方がよいのでは?
  • 単機能サイト
    プログだけとか、Wikiだけといった単機能のサービスを提供したいなら、それらのパッケージを使った方が簡単。まあ、それらのパッケージがXOOPSのモジュールとして提供されることもあるが、全部が全部そういくとは限らない。以下に単機能の代表的なパッケージを挙げておこう。
    • ブログ
      Movable Type、WordPress
    • Wiki
      PukiWiki、MediaWiki
    • SNS
      OpenPNE
  • 汎用CMSでもXOOPSってダサイよねって思う場合
    すまん、ここで比較するほど他の汎用CMSのことは知りません。もし興味があったら各自調べてください。で、どっちがいい、どっちが悪いって明確に分かってきたら、ここ書き換えますんで教えてください、よろしく。比較候補 Drupal、Geeklog、Joomla!、MODx
  • プログラム?HTML?CSS?なんですかそれ、な人
    まあプログラマーでなくても、FTPやssh使えたりする人なら努力次第でなんとかなるけど、そういうテクニカルタームを基本的に受け付けない人ってのは向かない。でも、わたしWebデザイナーでHTMLとCSSなら分かります、という人ならテーマのデザインから入っていくことは可能。

とりあえず自分の用途と技量(助けてくれる人がいるならその人の分を追加して)をよーく考えて、これから作るサイトがXOOPS向きだなあと思えばXOOPS選べばいいし、違うならその他の方法を選んだ方がいい。

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作成:2008-8-3 0:05:32   更新:2011-1-26 19:02:39
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