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俺は、ホモロジクスである。

俺のプロフィールに「Homo Logicus」って書いてあるのだが、一般には聞きなれない言葉だと思う。出典はアランクーパーの「コンピュータは、むずかしすぎて使えない! 」って本の、「コンピュータにしか興味のないデジタルおたくのプログラマ」を揶揄した言葉なのだが、俺の使っている意味はちょっと違う。というのも、どうも俺は自分のことが、ホモサピエンスである自信がないのだ。元々は間違いなくホモサピエンスであったのだが、どうも現在は、生物として違う種に進化してしまったらしい。ああ、誤解のないように言っておくと、進化、ってのはより優れた形質になることではない。状況に合わせて形質を変えることだ。だから別に俺がホモサピエンスより優れているというわけではない。

というのも、俺は、今、欲望らしいのものが一切ないのだ。名誉欲、出世欲、金銭欲といった社会的な欲望はもちろんのこと、食欲、性欲、睡眠欲という、いわゆる人間の三大欲望と呼ばれるものまで、ない。誤解しないようにいっておくと、本能としての食本能、性本能、睡眠本能、はある。本能というのは動物が生存するために必要な能力であって、これがないと生存そのものが不可能だ。厳密な意味では、本能と欲望は違う。欲望ってのは別にそれが満たされなくても生存が可能だ。本能ってのは満たされないと死んでしまう。哲学や宗教が両者を混同してるから、結構面倒くさいことになっているのだが、まあ、そんな話は横に置いておく。

で、欲望がまったくない人間は、どのようになるか。まず、物事が非常にクリアに見えるようになる。なんらかの立場であるとか、主義主張、損得、善悪、または正義やこだわりなんてものに縛られることがなくなるので、物事の本質がよく見えるようになるのだ。そのため、ほとんどの詐欺であるとか、マインドコントロール、まあいや、洗脳にかかりにくくなる。「なんでこの人は、こんなことを言っているのだろう」ということに意識が集中するようになるので、まず、騙されることがなくなってくる。ただし、そのことによって、社会的、金銭的不利益を蒙ることは、覚悟しないといけないのだが。

世間では一般に欲望を持つことは、正しいこととされている。というか、欲望の充足こそが、社会の発展の原動力とされてきた。まあ、それは確かに、ある意味、正しいだろう。人間は善意によって物事を成すよりも、欲望を充足させることによって物事を成すほうが、達成率が高い。それがどんどん加速されてきたのが、19世紀から20世紀の人間社会だったのだが、21世紀の現在、それではもう立ち行かなくなってきた。理由は簡単、資源は一定であるのに、それに対する人間の数と欲望の質量が膨れ上がりすぎたのだ。簡単にいえば、イケイケドンドンで行くには、地球はあまりに小さすぎるのだ。

そのためどうすればいいか。もし、人間が今後も生き残っていきたいなら、方法はひとつしかない。

進化するしかない。人間が、地球の自然の一部として、今の環境や資源量に合ったサイズに、欲望を抑え込むことのできるような存在に、自己進化するしか道は残されていない。だから俺は、そのような存在を「欲望を消し去った人間=ホモロジクス」と呼んでいる。別に進化は難しいことではない。経験者の俺が言うんだから、間違いない。

欲望がない状態ってのは快適だぜ。三食食って、煙草さえ吸えれば、まあ、文句ないんだから。まあ、後は時にインターネットで遊べれば、いうことない。心因性のストレスもほとんどないから、健康にもいいしさ。こんなコストパフォーマンスのいい状態は、まずないよ。まあ、騙されたと思って一度、進化してごらんよ。

人生、楽しいからさ。



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最終更新: 2009-12-20 (日) 04:41:29 (JST) (5241d) by taked2

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