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1: 2008-08-28 (木) 21:22:10 taked2 |
| + | * 複雑学系的AI論 [#ydd2a5c4] |
| + | RIGHT:&tag(複雑学系) |
| + | #contents |
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| + | 『複雑学系的AI論』(ふくざつがくけいてきえいあいろん)とは、複雑学系におけるAIの考え方である。 |
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| + | ** AIの定義 [#wcd8b132] |
| + | - 複雑学系におけるAIの定義とは「知的生命体の認識、思考過程をプログラム化したもの」である。プログラムとして実際に動かないと何の意味もない。 |
| + | - すなわちAIを実装したモノは知的生命体として扱わなければならない。 |
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| + | ** 記号着地問題 [#m86e0d2e] |
| + | 人間は「犬」を認識するときどのような思考過程を辿るか? |
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| + | - 向こうから50cmぐらいの物体が近づいてきた |
| + | - 毛むくじゃらだ。どうやら動物らしい。 |
| + | - 四つ足で歩いている |
| + | - 「ワン」と鳴いた。 |
| + | - この物体は自分の知っている「犬」の属性を8割以上満たしている。 |
| + | - この物体は「犬」だろう。 |
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| + | おそらくこのような思考過程を辿って「犬」を認識する。ここで注意しなければいけないことは「犬の属性を8割以上満たしたから犬」と認識しているわけで、その物体が本当に犬かどうかは認識できない。クオリア論など真剣に考えている人がいるが、複雑学系からすれば「そんなのクオリアが存在すると考えている前提が間違っている」というしかない。~ |
| + | 記号着地問題がことさら難しいように考えられてきたのは「犬の絶対的な本質は何か」という点を考えすぎた所にある。現実に存在する物はすべて「相対的」なのである。自分という観察者がいて犬の属性を8割以上満たした物体があるからこそ、「犬」を認識できるわけで、絶対的な犬が存在するかどうかは不可知である。~ |
| + | そう考えていくと記号着地問題とは、単にその物体(もっと広げて言うと「概念」)とその属性を定義したたデータベースを持てばいいということになる。後はその属性をどれぐらい満たしたかという割合を判定すれば、記号が着地する。それだけのことである。~ |
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| + | ** フレーム問題 [#tc72bcc5] |
| + | 人間はフレーム問題を解決していない。だからフレーム問題をことさら考えるのはある意味無駄である。~ |
| + | 人間はほぼ起こる可能性のないものは、元から枝刈して物事を処理している。枝刈された事象が起こったときは「想定外」「事故」というのであって、もし人間が完全にフレーム問題を処理しているのなら「事故」などというのは起こりようがないのである。だから人間はフレーム問題を処理していない。~ |
| + | もちろん人間が物事の処理する場合は、ある程度の個数(普通5個以内。多くても10個ぐらい?)の事象を同時に把握している。この中から特に重要な2~3個の事象の関係性をリアルタイムで把握する。これならば3!(3×2×1=6通り)の未来を予想すれば済むので、組み合わせの爆発は起こらない。通常、人間の事象処理などというのはこの程度のものである。なんで無限×無限の組み合わせなどと言い出したのか、理解に苦しむ。~ |
| + | ああ、どうやって「特に重要な2~3個の事象」を選び出すんだ、そこも無限だろ?って疑問があると思う。~ |
| + | 人間に限らず動物の事象処理プログラムは「危機回避」が最優先である。だから「目に見えて大きくなるもの」「段々音が大きくなるもの」に注意がいくようになっている。もしそのようなモノがないときは「目立つもの」(見えやすい、聞きやすいモノ)に注意がいく。その中から危機判定(自分の身に危険が降りかかる割合が8割以上か)を行い、危機がないと判定すれば、それ以外の処理を行う。これは動物として生存するための本能(ハードコーディングされたプログラム)であり、それがない動物は生存することが難しい。~ |
| + | 次に「腹が減ってないか」「眠くないか」「尿意、便意はないか」などの生存本能を満たす処理が続き、それもなければしたいことをする。~ |
| + | ここらあたりは実際にプログラム組んでみないと分からないが、別段フレーム問題が発生するようなことはなさそうである。処理し切れなかったら「事故」が起こるだけなのだから。 |
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| + | この項目は書きかけです。 |
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