複雑学系的運命論
運命の定義
- 複雑学系でいう運命の定義とは、「宇宙に所属する主体*1のたどる宿命」である。
- 主体同士のめぐりあわせを「縁」という。
量子宇宙とは
- 自然界というものは、唯一存在しているのみである。
- しかし、主体ごとに宇宙というものは存在する。複雑学系でいう宇宙とは「因果律的可能性の科学で言う宇宙の総体」である。
- つまり現世というのは「自然界上に、主体同士の所属する宇宙が重なり合っている状態」である。これは量子理論でいうところの並行宇宙論的量子宇宙観である。
縁が発生する理由
- 現世は量子宇宙であるが、宇宙ごとの因果律の含まれる割合というのは異なる。「因果律がほとんど存在する宇宙」では、物事が確率的ではなく、ほとんど必然的に発生する。これが「縁」(仏教でいうところの「縁起」)であり、縁が発生する必然的理由である。
- しかし「因果律がほとんど存在する宇宙」は「因果律がほぼ存在する宇宙」よりは必然的進行の速度は遅い(縁起の発生回数が少ない)。もし仮に量子宇宙に「因果律がほとんど確実に存在する宇宙に所属する主体」が存在するとするなら、他の主体より必然的進行の速度が速いため、量子宇宙はその主体の進行が最優先となる。
- 物事が確率的に発生する事象を「ゆらぎ」という。量子宇宙が時に必然的、時に偶然的に振る舞うように見えるのは、このゆらぎが存在しているからである。
- 「因果律が完全に存在する宇宙に所属する主体」は量子宇宙に存在しない。なぜなら、もう既に量子宇宙にはゆらぎが存在しているので、因果律的にそのような主体は存在しえないからである。であるから、自然界には一般の宗教でいうところの絶対神(GOD)は存在しえない。
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Last-modified: 2019-09-13 (Fri) 00:55:10 (JST) (1847d) by taked2